Tag: cooking


『かもめ食堂』と料理についていろいろ

6月 24th, 2008 — 3:48pm

帰国してから1週間
髪を切り、携帯を買い、新居を決め、買い物に行ってコスメと洋服を買った。その上、本を3冊、映画(DVD)を4本見た。時差ボケが治らず連日夜中の3時頃まで眠くならないので、一人の世界に没頭する時間がたっぷりあるのだ。日本語の活字や音声が頭にぐんぐん染み込んでいく感じも心地よい。せっかくバルセロナ生活で洋書を読むという習慣が身についたので、日本にいても継続したいと思ってはいるのだが、やはり母国語で吸収する浸透度の高さとスピード感はたまらなく良い。

で、昨夜は『かもめ食堂』を見た。

かもめ食堂 かもめ食堂
荻上直子 群ようこ

バップ 2006-09-27
売り上げランキング : 472
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

フィンランドのヘルシンキにオープンした「かもめ食堂」。美味しいコーヒーと、熱々ご飯とシンプルな具で作るおにぎり、いい匂いのするシナモンロール、じゅうじゅう音を立てる網焼きの鮭。そこに訪れる訳ありな(?)人々。ゆっくり流れる静かな時間。少しずつ変わっていく食堂。

映画全体の雰囲気もとても好きだが、小林聡美扮するオーナーのサチエさんがとても良い。小さくて、かわいくて、きちんとしている。食堂の状況がどうであれ、誰が相手であれ、揺らがない。仲良くなってもべたっとすることはなく、距離感をなくさない。でも温かい。サチエさんの言う「いらっしゃい」が“何とも良い感じ”なのは、サチエさん自身が“何とも良い感じ”で、それが一言に凝縮されたのが「いらっしゃい」という言葉だからだ。小林聡美がいいなあ。うまいなあ。


料理の過程
私はなぜか昔から料理に関する小説や映画が好きで(単なる食いしん坊・・・?)、特に吉本ばななの『キッチン』は繰り返し読み強く影響を受けた作品なのだが、サチエさんが料理をするシーンを見ていてその中の一文を思い出した。

具のたくさん入ったオムレツや、美しい形の煮物、天ぷら、そういったものを作れるようになるまではかなりかかった。私のネックは性格のがさつさにあって、ちゃんとした料理にそのことがあれほどマイナスになるとは考えてもみなかったことだった。温度が上がり切るのをちょっと待てなかったりとか、水気が全部切れるより前に作ってしまったり、そんなささいな、と思うことが結果の色や形にきちんと反映して、びっくりした。それでは主婦の夕食にはなれても決してグラビアに写る料理になってはくれない。
 仕方なく私はなにもかもをていねいにやるよう心がけた。ボールをきちんとふき、調味料のふたをそのつど閉め、落ち着いて手順を考え、イライラして気が狂いそうな時は手を休めて深く呼吸をした。(『満月-キッチン2』)

キッチン (角川文庫) キッチン (角川文庫)
吉本 ばなな

角川書店 1998-06
売り上げランキング : 6798
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

私はかなり大雑把なので、調味料を入れる順番も結構適当だし、炒めている野菜がフライパンから飛び出たりする。これではダメだぁ、とたびたび反省することになる。サチエさんの素早くでも丁寧で正確な動作を見ていると、見習わなくてはと思う。料理は出来上がりだけではなく、料理に対する姿勢や、作業の過程も大事だ。

気持ちをこめて丁寧に作られた料理には、パワーがある(と私は信じている)。みかげが伊豆までタクシーを飛ばして届けた美味しいカツ丼で雄一が“こちら側”に戻ってきたように(『キッチン』)、サチエさんの握ったおにぎりでみんなが少しずつ元気を回復するように。生の根源になる料理。私もそういう料理を作って、大事な人に食べさせたいと思う。

今夜はスペイン料理にしよう。パエリアとトルティーリャを作り、スペインで買ってきた赤ワインと生ハムをあけて。


その他、料理関連オススメ本・映画

鏡をみてはいけません (集英社文庫) 鏡をみてはいけません (集英社文庫)
田辺 聖子

集英社 1999-09
売り上げランキング : 210571
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ディナーラッシュ ディナーラッシュ
リック・ショーネシー ブライアン・カラタ

ハピネット 2007-02-09
売り上げランキング : 12215
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ショコラ DTS特別版 ショコラ DTS特別版
ジョアン・ハリス

パイオニアLDC 2001-11-03
売り上げランキング : 5364
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

このエントリをつぶやく Share on Tumblr Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious FriendFeedで共有 Yahoo!ブックマークに登録

Comment » | @Tokyo, book, cooking, recipe, movie

羊をめぐる冒険

8月 26th, 2007 — 4:32pm

羊を見に行くべ!と、六甲山牧場へ行くことにした。村上春樹好きなのである。
三宮の駅から市バスでケーブルカー乗り場まで。 が、運悪く、合宿へ向かうインターナショナルスクールの小学生集団とかち合う。とにっかくうるさい。先生自ら大はしゃぎで盛り上げてるし!外人、子供、英語嫌いの私には苦行だった。。。ケーブルカーで別れてほっ。。。

IMGP1970


ケーブルカー、ロープーウェイを乗りつぐと、掬星台というところに着く。そこから牧場までシャトルバスも出ているが、せっかくなので3.8Kmを山登りすることにした。自然も虫もいっぱいで『ボク夏』度かなり高い! 

IMGP2002  


しかし思っていた以上に遠かった。しかも暑かった。途中からスペイン語の会話練習をしつつ。 スペイン語で「私はモチベーションが低下しました」とか言い合う疲れた二人。

疲労困憊、汗だくで六甲牧場へ到達した。で、取りあえずビール!地ビールもあるのになぜか普通の缶ビールを選んでしまうあたり暑さで頭が働いていない証拠?

IMGP2014


ビールで一息ついてからやっと六甲山牧場自体へ関心がむく。 実は歴史のある牧場だったらしい。最初羊3頭から始まったなんて、信じがたい。

IMGP2018


だって今じゃ至るところ、我が物顔に羊が闊歩しているのだった! 人慣れしていて堂々たる態度だし、顔怖いし。

IMGP2027


IMGP2036


IMGP2025


当然フンもその辺にコロコロ。

IMGP2021


ほかの動物も一応いる。馬、うさぎ、牛、豚とか。でも羊に押されてます。完全に。

IMGP2040


IMGP2042


この牧場で作ったチーズ入りソフトクリーム。カマンベールチーズ味で濃くて美味しい。

IMGP2044


もうこれ以上歩けないという位疲れたので、帰りはバスで掬星台へ。ケーブルカー、ロープーウェイを乗りついで三宮まで帰ってきた。

三宮駅近くのジャズ喫茶へお茶しにいく。ガイドブックに乗っていた、昭和28年開業の歴史あるジャズ喫茶。外見が渋すぎて一瞬入るのをためらったが、入って良かった。中は雰囲気があって素敵だし、何よりコーヒーが美味しい。ブレンド、モカジャヴァ、マロンケーキを堪能。ついでに、ジャズバーや神戸の面白いお店まで教えてもらった。こういうお店、東京にあったら足しげく通うのに。

IMGP2053


IMGP2055


IMGP2058


帰宅してから夕飯の支度。今日のメニューは中華。麻婆豆腐、もやしとハムの炒め物、玉ねぎ入りの卵スープ。しょうが、ニンニク、豆板醤をたっぷりと、紹興酒を入れて作るのがポイントかな。片栗粉を買い忘れてしまったので、とろみがないけど味自体は美味しくできたのではないかと思う。家で食べるごはんがやっぱり一番だ~

このエントリをつぶやく Share on Tumblr Googleブックマークに追加 Bookmark this on Delicious FriendFeedで共有 Yahoo!ブックマークに登録

Comment » | @Kobe, cafe, bar, restaurant

Back to top