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映画鑑賞メモ:ベジャール、そしてバレエはつづく

面白かった。すごく面白かった。始まってすぐに泣いていた人がいたし(この人は熱烈なベジャールファンかもしれないが)、映画の終盤では私も含め、多くの人が眼に涙を浮かべ、鼻をすすり上げ泣いていた。

ローザンヌを拠点とするモーリス・ベジャール・バレエ団。ベジャールを敬愛し、ベジャールの作品を踊りたくて集まっていたダンサー達。モーリス・ベジャール亡き後、離れ散り散りになる方がよっぽど自然なことだ。しかし、何とか愛するバレエ団とベジャールの作品を存続させるべく、彼らは必死に戦う。ベジャールが形見として残した言葉、「過去を振り返るな、何があっても前に進め」という言葉を自らに言い聞かせながら。

ジル・ロマンとダンサー達の姿は、嵐の大海原に投げ出された小舟の上で、荒波に飲まれそうになりながらも、必死にオールを漕いでまだ見えぬ大陸を目指す冒険者達のようだった。映画の最後、バレエ団の存続がかかったジル・ロマンの新作は一応スタンディングオベーションで迎えられる。が、それは最初の関門を超えただけのこと。今後も厳しい状況は続くだろう。

普通の人間にはとても背負い切れない程の、多くのものを両肩に背負いながら前に進むジル・ロマンと、ベジャールとバレエを愛し、満身創痍で踊り続けるダンサー達に幸あれ。

うろ覚えだが、心に残る言葉が沢山出てきたのでメモしておく。ジル・ロマンの言葉。
「過去は振り返らない。現在を生きて未来を創る」
「芸術は脆い、芸術は壊れやすい」
「十分に練習してきたから、必ず上手くいく。バレエは君のものだ。守り抜け」

エリザベット・ロスの言葉
「壊すのはとても簡単、難しいのは構築すること」

そして、ベジャールの言葉。
「バレエ団は個人だ。死と再生を繰り返す」

来年の来日公演は必ず見に行きます。

オフィシャルサイト
Trailer


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