Archive for 6月 2008


雨のバルセロナを脱出し、マヨルカ上陸

6月 10th, 2008 — 9:59pm

朝起きたら雨の音。仕方なく傘をスーツケースに入れて空港へ向う。12:10のAirEuropeでマヨルカ島へ飛ぶのだ。マヨルカ島はバレアレス諸島の有名リゾート。ショパンとジョルジュ・サンドが滞在した島としても知られている。

バルセロナからはフェリーも出ているが今回は飛行機で。所要時間は約50分。離陸したと思ったらあっという間に着陸。うとうとしていたらcalamelo(飴)を貰い損ねた。別に食べたくはないけどさ、何となく損した気分。


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空港からバスで市街地へ向う。Pza.Espanyaのバス停を降りたらすぐ前がツーリストインフォメーションなので、地図とバスの路線図を貰う。マヨルカはメトロや電車がなく主な交通手段がバスなのだ。路線図には全てのバス停の名前が書かれており、ラインは色分けされている。バスの車内では停留所のアナウンスが流れ、電光掲示板でも表示されので降り損ねることもない。循環なので反対方向に乗ってしまっても問題ない。料金は一律。とても分かりやすい。(参照

ホテルはパルマ市街地から少し離れた場所。Cala Mayorの辺りは、リゾートというより雰囲気はずばり伊豆です。コートダジュールのようなイメージで行ったのでちょっと拍子抜け。しかしこの地味でローカルな感じが一人で歩くには落ち着く。

BLUE BAY
CALLE GENOVA SAN AGUSTIN 30 07015 PALMA DE MALLORCA
Tel.:34-971-401050

今回は(一応)女性の一人旅ということで値段はもちろんだが、口コミ重視でホテルを選んだ。三ツ星の、いわゆるチェーンのホテル、という感じ。フロントのおじさんは愛想が良く、英語はもちろんドイツ語もしゃべり(マヨルカはドイツ人観光客が多いので)、テキパキと仕事をする。鍵はカードキーで、部屋は無駄がなく小さめだが、清潔で使いやすい。そして何よりバルコニーがついている!そしてこの部屋は8階。もしやオーシャンビュー!?

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と思ったら、残念ながら方向が違った。しかし部屋にいっぱい光が入るので、ポイント高いです。

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荷物を置いて早速観光へ。

まずはミロ美術館(Fundacio Pilar i Joan Miro)へ。地図を見たらホテルから近そうだったので徒歩で。が、歩いてみたら想像以上に遠かった。高台にあるので上坂りが激しく、途中から太陽が照りつけ汗だくで到着。

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とても静かでひっそりとした空気。監視員にじろじろ見られることもなく(あれ大嫌い)、自分のペースで好きなように見て回ることが出来る。実はこれまであまり興味がなかった画家なのだが、改めてじっくり見てみるととても良かった。

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下の二つの作品、実物はかなり大きい絵。この線のかすれ具合といい、色といい・・・泣きたくなる。画家の精神を想う。

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ミロはバルセロナ生まれだが、タラゴナとマヨルカの自然を愛し、晩年マヨルカに念願のアトリエを建てバルセロナから移住します。そのアトリエがこちら↓ カタルーニャの建築家Josep Lluis Sertのデザイン。Sertは一時期コルビジェの下で働いていた人と知って納得、アトリエもコルビュジェらしいテイスト。

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沢山の光が差し込む、明るく広々としたアトリエ。

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外に出れば青い海。ミロの愛した風景、ですね。

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階段を上ると、第二のアトリエ。先ほどのものが手狭になったため、買い足した邸宅。

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なんと家中の壁にミロの落書き(?)が!

どんな人だったんだろう。子供のような無邪気な人だったんだろうか。想像が膨らむ。帰国前にバルセロナのミロ美術館にも行ってみようと思う。

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次の目的地、ベルベル城(Castell de Bellver)へバスで移動。ベルベルは“見晴らしの良い”という意味。当然高台にある。バスを降りてから上り坂と階段が続く。

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着いた・・・

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中央を円形にくり抜いた城。廊下に沿って並ぶ部屋は現在は歴史博物館になっており、マヨルカの歴史に関する説明パネルや展示品が置かれている。

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階段を上ると空!

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360度、見事なパノラマ。

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フェリーで来るとあの辺に着くのかな。

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景色を見つつのんびり休み、下りる。

時刻は19:00過ぎ。既にほとんどの観光スポットはクローズしているが、旧市街をぶらぶらと散策することにした。ホテル周辺の渋い町並みが嘘のように、おしゃれな店が並ぶ活気ある観光地だった。バルセロナのゴシック地区と似てはいるが、こちらの方がお店のおしゃれ度が高いかも?インテリア、ジュエリー、洋服のブティック等が軒を連ね、明るい雰囲気でウィンドウショッピングが楽しい。

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海沿いに出ました。

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しばらく歩くと、シルエットになって見えてきたのは。

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カテドラル!パルマ・デ・マヨルカ大聖堂です。

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これはすごい。離れたところから広角で撮っても画面に入りきらないほど大きく、立体的。そして何より美しい。明日、中に入るのが楽しみ。

あっという間に20:30を過ぎ、夕飯。というか昼食も食べていなかったので2食分。でも一人旅だとレストランも入りにくいし・・・結局南仏旅行の時のようにケバブをテイクアウトで買い、食べました。本日の食費3.9ユーロ也。1日目終了。

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それを芸術とは認めない

6月 9th, 2008 — 9:12pm

静かな週末が終わり、月曜日。天気も良いので出かけることにした。いつものように歩いてカタルーニャ広場まで。Rambla de Catalunyaの真ん中の歩道には大きい彫像がいくつも並んでいて面白いです。

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考える牛・・・

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Catalunya広場を通り過ぎRamblas通りを右に曲がって、今日の目的地に到着。
Museu d’Art Contemporani de Barcelona(バルセロナ現代美術館、通称MACBA)
Plaza dels Angels, 1 08001 Barcelona
Tel +34 93 412 08 10

この建物はアメリカ人の建築家、リチャード・マイヤーによるデザイン。まっ白い壁にカラフルなガラスで、旧市街の雰囲気にはそぐわないけれど、清潔感があり美しいです。いかにも“現代アート”というイメージ。

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良いタイミングで(頭のきれいな)おじさんが通りかかったもので、つい・・・写真を加工してスポットライトまで当ててしまってごめんなさい。

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さて。肝心の展示ですが、1階の常設展は展示品の入れ替え作業中(?)で見ることが出来ず。ガイドブックによると、ミロ、クレー、タピエス等が鑑賞出来たはずで、それを見たくて行ったようなものなのでとても残念。しかも料金は通常通り7.5ユーロ取られたし!ガッカリ・・・2階、3階ではFrancesc Torres. Da capoNomeda & Gediminas Urbonas. Devices for actionLothar Baumgarten. autofocus retinaを展示中。

戦争、内戦、をテーマにしたものが多い。風刺画、写真(一部を絵の具で加工)、手榴弾やヘルメットの展示、映像等々。それからソビエト時代の社会、経済、政治をテーマにしたもの(洋服や布等)。そして写真や空間やオブジェ。

これらを見て回る中で頭に浮かんだ素朴な疑問。

芸術とは何だ?

政治的、社会的主張を表現してもいい。視点や発想の転換であっても、既存の物の組み合わせであっても面白いものはある。でも意味を解説するのに数十行もの文章が必要なものって芸術なのか?一度見てしまえば誰でも作れるようなものって芸術と言えるのかな?そういうのって、単なる思想アイディアでしかないのでは。

“現代芸術(アート)”だろうと何だろうと、芸術と言うからには頭ではなく、感情に訴えかけるものであるべきだと私は思う。思想、アイディア、社会批判の上に造られるものではなく、もっと生に直結したプリミティブな何かであるべきだし、全ての前提を取り払った上でも人の心を打つ、普遍的な力を持ったものであるべきだ。

芸術は抽象的な概念だ。大昔から様々な人に議論がされてきて未だに決まった定義などない。また、同じものを見ても人によって受け取り方、感じ方は違う。それでも・・・今回の展示を芸術とは言って欲しくない。こういうものを芸術として認め、後世に残していきたくない。世界が彩りがない、恐ろしくつまらないものになってしまう。それはとても悲しい。

※参照 「芸術」

芸術(げいじゅつ、ギリシア語 η τεχνη techné、ラテン語 ars、英語 art)とは、表現者あるいは表現物と、鑑賞者とが相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。美術、文芸、音楽、演劇など。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(1)特殊な素材・手段・形式により、技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動、およびその作品。建築・彫刻などの空間芸術、音楽・文学などの時間芸術、演劇・舞踊・映画などの総合芸術に分けられる。
(2)芸・技芸。わざ。 goo国語辞書


・・・と、残念な気分で帰宅。

で、気分を変えてという訳でもないのですが、ちょこっと1泊旅行に行くことにしました。ポルトが最後の旅行だと言っていたのにねぇ!今度こそ最後の最後です(笑) 場所はマヨルカ島。カテドラルや洞窟など見どころが結構あるので一人でも退屈しないで過ごせそう。lastminuteで飛行機のチケットを取り、eDreamsのofertaのページから安いホテルを予約。サクサクと手配完了し、明日、明後日で行ってきます!

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