旅のターニングポイント。CultureSpacesとの出会い
快晴だが風が冷たい朝。アヴィニヨンから離れ、リュベロン地方に向かう。
まず『天空の城ラピュタ』のモデルになったという、ゴルド(Gordes)へ。
町の全景。確かにラピュタ風?
街に着いたのが早かったため、駐車料金が無料だった。ラッキ~
でも観光するにはちょっと早すぎた。観光地は観光客がいないと途端に淋しい雰囲気になる。
カフェでゆっくりコーヒーを飲んでから散策開始。
かわいらしいが、のんびり巡っても20分ちょっとで1周出来てしまうほど小さい町。
お土産物屋さんで売っていた蜂の巣と蜂蜜。
おしゃれっぽいレストラン。
広場にて。
教会もパステルカラーでかわいい。
草木や花がいっぱい。
お土産物屋さんで買い物をしてから、次の目的地セナンク修道院(Abbaye de Senanques)へ。
辺り一面ラベンダー畑のセナンク修道院、残念ながらまだシーズンではない。
ラベンダー色に包まれたら絵のように美しいんだろうなぁ!
内部の見学はツアーガイドのみ。時間が合わなかったため、残念ながら中は見ずに撤収。
そして、オランジュ(Orange)の街へ。 それ程期待せずに立ち寄ったのだが、
ここが今回の旅のターニングポイントになるのだった。
それは置いておき、まず凱旋門(Arc de Triomphe)。
街の外れの方に普通に立っているのだが、何とカエサルの勝利を記念して
紀元前20年頃に建てられたもの。すごく保存状態が良いのでびっくりする。
街の雰囲気も良い。アヴィニヨンよりも好き。
床屋の看板?街の雰囲気から浮きまくりとても違和感を感じた一枚。
いよいよ古代劇場(Theatre Antique)へ。
1981年に世界遺産に登録され、世界で最も保存状態の良いローマ遺跡の一つ。
しかし、ここ、何よりすごいのはオーディオガイド。無料、しかも日本語あり。
そして内容が素晴らしい。
歴史的背景、当時の市民について、当時の俳優について、 演劇の持つ意味、
上演された演目等々、概略からディテールまで分かりやすく説明され、効果音が流れ、
聞いているうちに時の流れを遡り、ここに演劇を見に来ている観客の一人だと
思い込めるような、巧みなガイドになっている。
劇場内、思い思いの場所に座り、オーディオガイドに聞き入る観光客たち。
子供は無邪気に遊んでますが。
全て聞くとかなり長い、超大作です。寝っ転がって聞き、当時に思いを馳せる。
劇場正面にはローマ皇帝アウグストゥスの像。
当時ローマでは同じような像を100体ほど作り、植民地各地に送っていた。
首から上はその時々の政治動向に応じて挿げ替えられるようになっているのが合理的。
観客席上の方から眺めたところ。
驚くべきことに今でも現役。夏にオペラやコンサートが行われている。
コレジー・ドランジュ(Choregies d’Orange)という。
いつかまた来てこの劇場でアイーダとか見たいなぁ。
古代劇場の入場券で向いに建つ市立博物館(Musee d’Orange)にも入場可能。
さて。これだけ充実した観光施設はなかなかお目にかかれない。
(大抵オーディオガイドを借りても通り一遍の内容でつまらないものばかり。
私がこれまで面白いと思ったのはウィーンのシェーンブルン宮殿ぐらい)
なぜここはこんなに面白いのか?答えはチケットの裏にあった。
CultureSpacesという会社だ。観光施設のコンサルティング、マネジメントをしているらしい。
他にもいくつか施設名が挙げられている。
で。全く計画にはなかったにも関わらず、
プロヴァンス地方の他のCultureSpacesプレゼンツの施設も回り切り
結果として、今回の旅は「CultureSpacesの施設を軸に過去に思いを馳せる旅」になった。
CultureSpacesの施設は入場料を惜しまなかった。時間が足りなくても無理やり回った。
その価値はあった。
本当に素晴らしいのだ。
皆さん、フランスに行く際にはCultureSpacesのサイトを要チェックですよ。
同じ値段を払ってもその演出によって心に残る度合が全く異なります。
夕方、ニーム郊外のポン・デュ・ガール(Pont Du Gard)へ。
ここも世界遺産に登録されている、ローマ時代の水道橋。
2000年も前に造られたものがこれだけ完璧な形で残っているのは文句なしにすごいのだが、
橋自体はすぐに見終わってしまうので、美しい川の景色と日没を見ながらまったりするのが良い。
川は流れがとても穏やかで、静かで、この景色は昔からずっと変わらないんだろうなぁ。
夕焼けで空が真っ赤に染まる中、車を飛ばしてアヴィニヨンに帰る。
夕焼けと言っても、時間は既に21時。空腹だ!
スーパーでお惣菜を買いたかったのだが、いくら探しても開いているスーパーが見つからない。
仕方なくホテルのそばのレストランをチェックするがバイキングばかりで、我々の予算では入れない。
ファーストフードも7ユーロ前後で、ハンバーガーにそんな値段を払う気にはなれない。
結局車でぐるぐる近所をさ迷い、ケバブ屋を見つけて1個を半分ずつ食べた。
昨日に続き連続ケバブ。ちょっと辛い。
が、取りあえず空腹状態は脱したので就寝。


