読書メモ:最強の英語上達法
日曜日は読書の日。ということで、また個人的に気になったところをメモ。
後々見直しやすいように本日から1冊1エントリーにします。
では早速。
最強の英語上達法 (PHP新書)
岡本 浩一
書店に行けば英語の勉強本は沢山あるが、その中でも本書はバリバリの正攻法な本だろう。
本書で目標とする英語レベルは、ビジネスにおいては、対等に交渉する、プレゼンテーションで人に感銘を与えることが出来るレベル。プライベートシーンにおいては、人種の異なる相手と互いの感情を分かち合い「まこと」の友情を結ぶことが出来るレベル。つまり母国語レベル。(ちなみに海外で食事、買い物をしたり、道を尋ねたりというのはコミュニケーションでもなんでもないとバッサリ。)
英語をマスターするポイントは、文法、単語、発音と説き、紹介されているトレーニングも、毎日40個程度の単語の暗記、(記憶を定着させるために、数日おきに反復)や、問題集の英文・パラグラフを音読、暗記するということなどで、奇をてらったところのない、本当に地道な方法。しかし、どうしてそのレベルを目指すべきなのか、どうして文法や単語が重要なのか、個々のトレーニングがどういう効果をもたらすのかということがきちんと説明されており、経験に裏打ちされたものだけに説得力がある。
さらに、方針は王道でも、細かいところでなるほどー!と思えるテクニック(スペルは書かずに睨んで覚えるとか、ユーモアのある文章で起承転結を学ぶとか)や発音のコツ、文法的な注意点、具体的なトレーニング方法が書かれているので、英語をマスターしたいと真剣に考えている人なら一読の価値あり。
個人的に特に面白いと感じた箇所は、「英語の書き手を信頼する」という章。日本の国語教育に比べて、英米では英語教育(彼らにとって国語教育)がプラクティカルな面で行き届いており、たとえば日本ではしっかり教えられない段落の切り方などもしっかり教えられ身につけている、とのこと。
確かにブログなどを読んでいてもそう感じる。私は今150~200程度のブログをフィード購読しており、そのうち約3分の1は海外のブログだがしっかり読むべき記事か否か、どこがポイントなのかをつかむのは、意外と日本のブログの方が大変で時間がかかったりする。
以前から作文の基礎は改めて学ばなければならないと必要性を感じていて、Amazonで何冊か本を購入済みなのだが、とりあえず本書で書かれているパラグラフの切り方の基準をメモしておく。
・パラグラフはそれぞれの最初の1文を読みつなげれば、全体の意味が分かるように切る
・パラグラフの構成は下記のとおり
1文目:パラグラフの要旨
2文目:第1文の補充、言い換え、制限の明記
3文目:例示、論証など
また、パラグラフの中では同一単語は2度使わないように書かなければならない。従って、同じパラグラフで類義語が用いられている時は、2番目以降の単語は1番目の単語の言い換えであり、同じ意味。
しかし、言葉は奥が深いなあ。母国語自体しっかり身についていない身としては、国語から勉強しなきゃダメじゃないか・・・?という気になった。本書の導入部で、言葉がいかに人間にとって重いものなのかを古今和歌集の序文を引用して説明されているが、これを読んで日本語(古文)がいかに美しいものであったか改めて認識し感動した次第。
和歌(やまとうた)は人の心を種として、万(よろづ)の言の葉とぞなれりける。世の中にある人、事・業しげき物なれば、心に思ふ事を見る物きく物につけていひ出せるなり。花になく鶯、水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。力をもいれずして天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士(もののふ)の心をもなぐさむるは歌(やまとうた)なり。
※一部括弧書きで読み仮名を追加しました
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